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ハッピー動物病院で、犬猫うさぎの避妊手術・去勢手術に関して説明しております。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-6276-9376

〒142-0053 東京都品川区中延4-21-7ストーク中延102

不妊手術Sterilization

不妊手術とはオスメスにかかわらず、外科手術によって妊娠不可能にすることを言います。
オスの場合を去勢手術、メスの場合を避妊手術と呼びます。

飼っている動物の子供を取りたい場合は不妊手術をしてしまうと、二度とその子の子供をとることはできません。十分考えたうえでご判断ください。ただ、不妊手術を行う十分なメリットを得るために一応期限がありますのでそれまでにご判断いただければと思います。

行う目的としては、望まない子供の妊娠を防ぐ。ホルモンによる攻撃性・ストレスなどをを抑える。
ホルモンによって将来起こる可能性のある病気を防ぐなどがあります。
メリット・デメリットを十分ご理解の上、飼い主様ご自身でご判断ください。

ハッピー動物病院では、可能な限り必要最低限の術前検査を行わせていただき、またきちんとした手術前準備の徹底を行っております。
手術料金とすればごく平均的な料金です。
格安設定でとなりますと、手術の質も落ちますし何よりも動物に危険が及びます。安い分安全性ににしわ寄せが行ってしまう手術は行っておりません。
術前検査の結果説明、手術方法など、詳しくお話させていただいております。お気軽にご相談ください。
                                            
カバの写真象の写真虎の写真狐の写真

 犬の不妊手術

オス犬の場合(去勢手術)
メリットとしては、まず第一に、一般的にですが・・・。男性ホルモンによって発情が起こってきた場合、非常に頑固になったり気が荒くなったりします。まだ発情してもいないのに、すでに性格が頑固だったり気が荒かったりする場合は、しつけをしやすくするために必ず去勢手術をすることをお勧めしています。特に本気で噛んでくる子には絶対必要です。(去勢すれば穏やかになるものではなくそれ以上狂暴にならないようにするのが目的です。去勢しても、その後の十分なしつけが必要です。)

お散歩時に、電信柱のたびに臭いを嗅いで足を上げておしっこする子を見かけますが、それも男性ホルモンの影響です。発情前は、しゃがんでおしっこをしていますが性成熟後にはテリトリー意識が高まり足を上げておしっこをするようになります。ひどい場合は、室内でもマーキングするようになります。それを防ぐには、足を上げておしっこをする前、つまり一般的には6か月齢で去勢手術を行います。中には、4か月くらいでも足を上げ始めることがあるので、もし早い時期に足を上げておしっこをし始めたら一日も早く去勢手術をすることをお勧めします。足を上げておしっこすることに慣れてしまった場合、行動として頭の中に刷り込まれ去勢手術をしてもその行動は治りません。
去勢手術は、老齢時に男性ホルモンによっておこってくる病気も予防できます。前立腺肥大症、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫等の病気を防ぎます。
生まれつき、左右の睾丸が1つしか陰嚢に収まっていない場合、あるいは1つも陰嚢内に睾丸がない場合は早いうちに必ず去勢手術を行ってください。(睾丸が一つしか触れないあるいは1つも触れない場合の犬のことです。)これは、潜在精巣という遺伝病です。もし、そのわんちゃんを繁殖に使用すると、妊娠しにくいばかりでなく万が一妊娠したとしても潜在精巣の素因が後世のわんちゃんに遺伝していってしまいます。潜在精巣がどうしていけないかといいますと、将来的に体内にある精巣が命にかかわってくるくらいの悪性腫瘍になりやすいからです。

もちろんデメリットもあります。一度去勢手術をしてしまうと再び生殖能力を復活させることはできません。子供を取りたいと思っている場合、去勢手術はお勧めできません。
去勢手術することによって太りやすくもなります。ホルモンバランスの変化で多くの子が食欲が増し、代謝の変化により太りやすくなります。今までと同じ量を食べていても一般的に太ってくることが多いです。ただ、体重自体は食事のコントロールで管理できますのでそれほど気にしなくても大丈夫です。
麻酔によるリスクはゼロではありません。もちろん、手術中の麻酔の管理は十分気を付けて行ってきておりますが万が一があるかもしれないというお話は麻酔をかける全員の方にお話しさせていただいております。麻酔によるリスクを少しでも減らすために、術前検査と術中のモニタリング、輸液管理等を徹底しリスク軽減に努めています。若いときにきちんとリスク管理をしながら去勢手術するのと、病気のために年を取った時にやむを得ず去勢手術するのとでは明らかにリスクが違います。若いときに手術したほうが安全性が高いのです。

犬が走っている写真
メス犬の場合(避妊手術)
女の子の避妊手術のメリットとすれば、まず望まない妊娠を防ぐことができるということです。通常都会生活の中ではまずないですが、去勢していないわんちゃんに発情中に乗っかられてしまった場合望まない妊娠をしてしまうことがあります。発情中は、ほかのオス犬が異常に興奮して寄ってきます。それも手術をすれば少なくなります。

避妊手術をしていないと、半年に1回発情出血が陰部より起こります。いわゆる生理です。その時期前後は、陰部より色の付いた分泌物がしばらく続くため家庭で飼育している場合、周りのインテリア・洋服等についてしまうためおむつ生活が必要です。人にとっても犬にとっても非常にストレスの時期です。避妊手術すれば、発情出血は一切なくなります。(もし手術しても発情があるなら卵巣の取り残しの可能性があります)

避妊手術をしていないと、半年に一回の発情出血後2-3か月の間に想像妊娠(正しくは偽妊娠)を起こすことがあります。その犬によって症状は様々ですが、あたかも妊娠したかのように乳腺が張り、乳汁を分泌したり、食欲が落ちたり、性格が変わったり、ぬいぐるみをわが子のように抱き、取り上げようとすると怒ってうなったりする等の症状が出ます。偽妊娠をしやすい犬は発情のたびに毎回なります。偽妊娠も避妊手術により一切なくなります。

避妊手術することにより、卵巣の腫瘍や子宮疾患が一切なくなります。子宮卵巣疾患の中で一番多い病気と感じるのが昔も今も変わらず子宮蓄膿症です。老齢の犬が発情後、しばらくしてお腹がパンパンに張ってきて、お水を沢山飲むようになったり尿を沢山するようになったり、発熱を伴い陰部より膿や血液を排出するようになったら要注意です。ぐったりしてきた場合は命に係わる場合もあります。あらかじめ、避妊手術をしておけばそのような病気も一切なくなります。


もう一つ、初回発情の前に避妊手術すると乳腺腫瘍の発生率が少なくなることがわかっています。
犬が早期に不妊手術をすることによって乳腺腫瘍の発生率を抑えることができるというデータを示したグラフ
上の表を見ていただければわかるとおり、初めて発情が起こる前までに避妊手術をしておけば、99.5%の確率で乳腺腫瘍を防ぐことができるのです。胸部にしこりができた場合犬では50%の確率で悪性だということがわかっています。早い段階に手術するだけで乳がんを予防できるのであれば、早期避妊手術のメリットの大きさを感じます。飼った当初より子供を生ませる予定がなく避妊手術をすると決めている方は、6カ月齢前後で避妊手術を行うことをお勧めしています。

デメリットは、オス犬の内容と同じです。術後太りやすい、麻酔によるリスクなどです。

ビーグルの写真

 猫の不妊手術

オス猫の場合(去勢手術)
家庭飼育の去勢していないオス猫で問題になるのは尿スプレーによるマーキングで、そのマーキングをさせなくするための手術が去勢手術です。性成熟が起こったオス猫は、家じゅうのあちらこちらに尿をスプレー状ににしてまき散らします。自分のテリトリーを主張するために男性ホルモンがそうさせるのです。通常は去勢すれば90%以上でまずその行動は起こりません。まれに去勢してもその行動がみられる場合もあります。
猫の尿は非常に臭いがきついので、絶対に去勢手術をお勧めします。
また、家庭で飼育しているけど猫を外に散歩に出す方も、必ず去勢手術をしてください。そうしないと、外のメス猫と交尾をし野良猫の大量発生の原因にもなりますし、交尾で野良猫と交わるとウイルス感染の原因にもなります。できることなら、外に一切出さない飼育方法をお勧めします。
デメリットは、犬と同じで麻酔によるリスク、術後太りやすくなるなどです。

子猫と鳥のヒナの写真
メス猫の場合(避妊手術)
避妊手術するメリットとしては、発情期に起こる求愛行動によるストレスを無くすということです。発情すると猫は一日中といっていいほどずーっと大きい声でにゃぁにゃぁと泣き続けます。それを何日も聞いている飼い主にとってその鳴き声は、非常にうるさく夜も眠れないですし、猫を見ている立場としてもかわいそうで辛いものです。当事者である猫も、発情しているけれども交尾も成立せず、その状態が何日も続いているという状態がかなりのストレスです。

避妊手術することにより、卵巣の腫瘍や子宮疾患が一切なくなります。
早期避妊手術をしなかった人のほとんどのが、その後発情の鳴き声がうるさくて、たまらず避妊手術をします。ただ、まれにそれでも避妊手術しなかった場合、高齢になって子宮卵巣疾患にかかる猫も結構います。
高齢で子宮卵巣疾患に対して手術で治療しようとすると若い猫よりもリスクが高いので、若いうちに手術をしておくことをお勧めします。

望まない妊娠も防ぎます。猫を時々外に出してしまうご家庭において、避妊手術は必須となります。外でオス猫に交尾されてくると、猫は交尾排卵動物のため結かなりの確率で赤ちゃんを身ごもってしまいます。その上、交尾されたメス猫は野良猫の持っているウイルス感染の脅威にさらされますし、さらに生まれてくる子供にも感染が及ぶこともあります。産まれた子供は行先もなく非常に不幸ですし、飼い主も行先を探すので非常に苦労することでしょう。

メス猫も犬と同じように早期避妊手術は乳腺腫瘍の発生率を下げることがわかってきました。下記の図の通りで、6カ月齢までに避妊手術を済ませるとなんと91%の確率で乳腺腫瘍を予防することができます。猫の場合は、乳腺にしこりができた場合90%以上が悪性腫瘍と言われております。それを早期避妊手術で90%防げるのであればメリットは非常に大きいものとなります。

猫が早期に不妊手術をすることによって乳腺腫瘍予防率

デメリットは、オス猫とほぼ同じです。
猫が眼鏡をかけた写真

 うさぎの不妊手術

オスうさぎの場合(去勢手術)
うさぎの去勢手術は、1羽で飼っていて性格的に気が荒いとか問題なければ特にする必要はありません。
多羽飼い(何羽も飼っているということ)ですと去勢していないとオス同士が激しいけんかを繰り返すため、その場合はぜひ去勢手術をお勧めします。

ウサギの写真

メスうさぎの場合(避妊手術)
メスうさぎは老齢になってくると、子宮に血液が貯留する病気が非常に多くみられます。多量に出血しても、ウサギは食物連鎖の中で捕食される側の動物なので、なかなか症状がわかりにくい傾向にあります。見のがして命取りになる場合もありますので老齢のメスうさぎには十分な注意が必要です。
避妊手術をしてしまえばその病気にかかることは決してありませんので若いうちの避妊手術をお勧めします。
メスで気が荒い子は、避妊手術をするとマイルドになることも多いです。

お化粧するうさぎ
手術のデメリットは、麻酔をかけることによりウサギの腸管の動きが低下することがわかっています。軽度であればすぐに回復しますが、ひどい場合、食欲が落ちて重度の食滞になってしまうことがあります。
うさぎには、術中術後の点滴や内服薬で十分にケアをするようにしていますがそれでも、術後しばらく食べない子がまれにみられます。

Happy Animal Hospitalハッピー動物病院

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